こんにちは、ディレクトです。
今年は、記録的な大雪が北陸を襲い一時はどうなることかと思いました。
元々快晴日数の少ない北陸ですが、時々顔を見せる爽やかな青空が、私たちの心まで晴れ晴れとした気分にさせてくれます。
晴れる日が少ない分、北陸に住む人たちは、太陽の光の有難さや心地よさを敏感に感じ取り、大切にしているような気がします。
家づくりにおいて、私たちは、この「光」とのつながりを感じられる空間設計を大切にしています。
日中は、室内に豊かな自然光を取り込み、明るく心地よい雰囲気を作り出します。
床から天井までの大きな窓であれば、1日を通して生活に十分な光を取り入れることができます。
光は、室内を明るくするだけでなく、床や壁に陰影を映し出します。
季節や時間によって変化しながら、空間に豊かな表情を添えてくれます。
それを楽しむ心は、日本人らしい美的感覚かもしれません。
夜は、「照明の光」で心豊かな暮らしを演出します。
例えば、リビングの照明には、ダウンライトの柔らかい光を選びます。
光源はあえて壁向きに設置して、明暗のある落ち着いた雰囲気を演出します。
他にも、階段下に照明を設置して影が落ちるようにしたり、シンボルツリーには下からアッパーライトを当てて立体的に見せる視覚効果を演出したり。
時には、店舗設計ならではの照明手法も用いて、陰影を楽しむ居心地の良い空間をお造りしています。
普段はあまり意識していないかもしれませんが、暮らしの中の様々な光と影を楽しんでみてはいかがでしょうか。
こんにちは、ディレクトです。
普段の生活で天井の高さについてあまり意識することはないかもしれませんが、実は「天井高」(床から天井までの高さ)は、空間の印象を変える大切な要素の一つです。
先日開催した内見会では、ご来場のお客さまから
「外から見ていた印象より、室内がとても広くて驚きました。明るく開放感があって、とても居心地がいいです。」
といったお声をたくさんいただきました。
これは、限られた敷地の中で床面積を広くするのではなく、天井高を高くすることで開放感のある空間をお造りしたからです。
それなら、できる限り天井高を高くすれば理想的な家になるのでは?と考えてしまうかもしれませんが、そうとは限りません。
お施主さまご家族の生活スタイルやお部屋によって、理想的な天井の高さは異なると思います。
例えば、LDKのようなお部屋は、天井高を高くすることで、広々と開けた印象の空間になります。
ディレクトの設計であれば、LDKの天井高の標準的な高さは2.4m。
吹き抜けの場合は、天井高が3.4~3.5mです。
吹き抜けほどの天井高が高い空間であれば、“特別な空間”に見せることができます。
逆に、トイレや寝室のようなお部屋は、天井高を2.1~2.2mと低くすることで、程よい密閉感が落ち着いた雰囲気を演出してくれます。
このように、天井高を意識するだけで、開放感のある部屋や落ち着いて過ごせる部屋など、ご要望に沿った雰囲気の空間を計画することができます。
決まりきった形はないので、設計士がお客さまとの対話を通じて、居心地良く過ごせる空間をお造りしたいと思っています。
こんにちは、ディレクトです。
新居に暮らしてから、わかること、気づくこと。
そんなお施主さまの「暮らしの声」を伺いました。
今回お伺いしたのは、1階に店舗と事務所、2階が住居になった店舗併用住宅を建てられたH様邸です。
勇壮な佇まいの外観が、ひと際目を惹きます。
玄関は、お客さまも利用されることを考えて、外も中も広々とした空間をお作りしました。
「玄関を入ったら見えるお庭がいいですよね」と笑う奥さま。
シンボルツリーが癒しをもたらしてくれる、心地よい場所です。
軽やかで抜け感のある片持ち階段もアクセントに。
H様は、弊社と関わりのある方で、以前より「家づくりをするならディレクトで」と決めてくださっていたそう。
事務所を建てる際、住まいも併用した建物を造ろうと考え、お打ち合わせがスタートしました。
コンセプトは『無駄なくシンプルに。』
掃除がしやすく、生活感が出ないような空間をご希望でした。
「シンプルだけど少し暖かみを感じられるような空間にしたかったので、味のある素材を使用してほしいとお願いしました。床をモルタルやタイル張りに、天井や家具に木を使うことで、異素材を合わせる面白さと味わい深さがだせたと思います。」
生活感が出やすいキッチンは、無機質な素材を使ってクールな雰囲気をご提案しました。
LDKの横は、中庭の吹き抜けに。
視線を気にしなくてよいのでカーテンもいらず、1日を通して明るく開放的な空間になっています。
「事務所から見える中庭も、お客さまに好評です。住居から中庭を見下ろすのも好きですね。夜は壁に木の影が映し出されて、また違ったホッと落ち着ける雰囲気になります。」
希望通りのLDKができあがり、ご家族でくつろぐ時間が長くなったそうです。
お引き渡し後、玄関の階段横の壁にヒビが出るなどのトラブルもありましたが、「建てた後もいろいろと対応してください感謝しています」と笑顔でお話しくださいました。
こんにちは、ディレクトです。
家や店舗の「外観」は、建築デザインにとって重要です。
建物を訪れて最初に見るのが外観なので、そのデザインが第一印象を決めるといっても過言ではありません。
だから、外観デザイン、特にファサードデザイン(外観正面)は、設計者も並々ならぬ想いを込めて作っています。
【作り込まずに、シンプルに。】
長く愛されるデザインには、シンプルで暮らしに馴染むものが多いように、建築デザインもシンプルでその環境に馴染み、住まう家族が暮らしやすいものがよいと考えています。
正面には窓を配置しないシンプルさ、建てものに馴染むように配置したシンボルツリーや建物に被らないようデザインした駐車場設計など…。
北陸の家は、雪対策を考えて設計しなければならない難しさもありますが、せっかくの建物のデザインを崩さないよう、ご予算に合わせながらご提案をしています。
決して作り込んだ凝ったデザインにはしませんが、そこには精細に考えられた想いが込められています。
そんなところにも注目して、私たちの外観デザインを見ていただけると嬉しいです。
こんにちは、ディレクトです。
今日は、河北郡内灘町の海からほど近い住宅地に立つ「O HOUSE」をご紹介します。
これまでお住まいだった家を建て替え、白いスクエアデザインのお住まいを建築させていただきました。
ご夫婦が新しいお住まいで強く希望されたのが、
「立地を生かした海の見える部屋」と「光が注ぐ明るいLDK」でした。
当時お住まいだった家は、日中でも日光が入らず暗い印象だったそうです。
さまざまなお話しを伺い、実際に現地へ足を運んで感じたのは、海、風、風景といった周辺の自然環境のすばらしさ。
せっかくのこの土地の魅力を生かし、自然と共に心豊かに暮らせる家づくりが始まりました。
まず、お住まいの中心であるLDKは、開放感が気持ちいい吹き抜けを採用しました。
床から天井まである大きな窓は、豊かな採光を室内へと呼び込み、明るく広がりのある空間を演出してくれます。
階段は、光を遮らないスケルトン階段にして、室内全体を軽やかで抜け感のある印象に。
階段下にも光を落としてくれるので、お気に入りの椅子に座って、ゆっくりと自分だけの空間を楽しむこともできます。
前面道路は交通量も多いため、1階には塀を、2階には格子を設けて、明るさや景色は取り込みながらプライバシーを守る工夫もしています。
LDKから続く空間には、芝生を敷いた中庭をお造りして、飼っていらっしゃる愛犬を思う存分遊ばせたり、ご家族がアウトドアを楽しんだりするスペースに。
海が見える部屋は、2階にあるご主人の書斎で計画しました。
「くつろぎを与えてくれる場所」をイメージして、よりワイドな景色が楽しめる大きな窓をデザインしました。
作業中にふと顔を上げると、目の前に雄大な内灘の海が広がる贅沢なひと時を楽しめます。
刻一刻と変わる美しい景色は、いつまでも飽きることなく眺められ、日常に癒しをもたらしてくれます。
この立地だからこそ、ご提案することができたプランだと思います。
どんな土地も、そこにしかない魅力に気が付き「暮らしを設計」することで、ご家族に豊かさをもたらしてくれるのではないでしょうか。
「自然と寄り添う家」のWORKSはこちら▼