こんにちは、ディレクトです。
年々、夏の暑さが厳しくなっているような気がしています。
熱中症にならないためにも、冷房を上手く活用して過ごしたいですが、光熱費が…と心配になることも。
そんな時は、窓を開けるのがおすすめです。
夏は、南北に風が通り抜けてとても心地よいです。
日陰でこの爽やかな風を感じていると、暑さを忘れて夏の気持ち良さを感じられます。
時々お客さまから、「大きな窓の家は夏暑くないですか?」と聞かれることがありますが、最近の住宅は断熱性能も優れていますし、きちんと対策をした家ならば心配はいりません。
しかも、ディレクトが標準で使用している窓ガラスは、二重構造の窓に空気の層を取り込んだ「Low-Eガラス」。
遮熱性と断熱性で太陽の日射熱をカットし、室内を涼しく保ってくれます。
通常は、一部の窓だけをLow-Eガラス仕様にする家が多いのですが、ディレクトの場合は全窓をLow-Eガラス仕様に。
さらに、空気の層により高断熱な「アルゴンガス」入りの物を採用しています。
ここまで窓の性能にこだわるのは、憧れのデザインも過ごしやすさも、どちらも叶える住宅デザイン設計をご提案したいと考えているからです。
もちろん、夏を快適に過ごす工夫は、窓の性能だけではありません。
大きな開口部に日除けの庇を作ったり、少し長めにオーバーハング(上階部分が下階よりせり出ている部分)を取ったり、工夫の仕方は色々あります。
夏の暮らしをより快適にしてくれて、お客さまのご要望も叶える家をデザインしたいと思っています。
こんにちは、ディレクトです。
世界には、多くの人を引き付けてやまない「名建築」が存在します。
それらは、案外身近な場所にも。
今回ご紹介する【ミュゼふくおかカメラ館】は、富山県高岡市にあるカメラと写真・映像文化の魅力を伝える美術館です。
日本を代表する建築家・安藤忠雄さんが設計されました。
印象的な外観は、無機質なコンクリートと曲線を組み合わせた独特な雰囲気に包まれています。
内部も全てコンクリート打ち放しで無機質な空間ですが、柔らかい光の取り入れ方とその光によってできる影に、安藤忠雄さんらしい建築デザインを感じます。
開放的な館内は、スロープも展示経路として計画されています。
2階から階下へ降りる時も鑑賞を中断することなくスムーズに進めて、「移動=鑑賞」というムダのない動線が素晴らしいです。
じっくりと作品の世界に浸ることができます。
美術館としては小規模建築になりますが、「デザイン」と「ムダのない展示動線」によって、こんなにも見応えのある建物になるのだということを体感し、住宅設計でも活かしたいと考えるようになりました。
すばらしい建築に出会うと、心の琴線に触れるような体験が、自分の設計や考え方にも良い影響をもたらしてくれます。
みなさんもこの身近にある名建築を、ぜひ一度体験しに出かけてみてください。
*画像引用元:「ミュゼふくおかカメラ館Facebook」より
こんにちは、ディレクトです。
家づくりにおいて、デザイン性やインテリアなどにこだわる方が多いですが、それと同じくらい「暮らしやすさ」を求める方も多いのではないでしょうか。
では「暮らしやすさ」とは何なのか?
これは、住宅設計の難しさでもあり、面白さでもあります。
暮らしやすい住まいを創る重要な要素の一つが、「動線」です。
動線とは、家の中での人の動きを線で表したもので、住宅の場合は「生活動線」と「家事動線」の2つの動線があります。
暮らしやすい動線を考える時には、「生活動線」と「家事動線」は分けて計画をしていき、それぞれがなるべくシンプルに繋がると、移動も楽になり「快適」だと感じられます。
生活動線を考える時は、まず家族全員の生活習慣を知るところから始めます。
家の中での行動習慣が一本の線で繋がっているとストレスを感じにくい傾向にあります。
最近の主流は、
【シューズクローク→手洗い→ファミリークローゼット→リビング】
という生活動線です。
玄関からリビングへ行く間に、手洗いスペースと服・カバンをしまえるクローゼットを配置しておけば、家の中をあちこち歩き回るストレスが軽減します。
家事動線を考える時は、家事の手間やストレスを極力軽減できる動線計画をします。
キッチンやサニタリールームといった家事をする場所、そしてそれぞれの部屋をスムーズに行き来できる間取りや設備配置を行います。
例えば、料理の合間に洗濯(干す・畳む)をするご家庭なら、
【キッチン→ユーティリティ(またはリビング)→ファミリークローゼット(または各居室のクローゼット)→キッチン】
のように、水廻りとLDKに回遊性のある家事動線を考え、それぞれを近い場所に配置します。
人の生活行動にはクセや習慣があるので、どんな行動動線を心地よく感じるかは人それぞれ異なります。
だからこそ、私たちの家づくりでは、「お客さまとの対話」を最も大切にしています。
「暮らしやすい動線」に決まった形はありません。
対話の中から、お客さまにベストな住まいをご提案させていただきます。
こんにちは、ディレクトです。
弊社では、新築住宅のお引き渡しの際に、「住宅設備取り扱い説明書」と一緒にオーナーさまにお渡ししているものがあります。
それが、【取扱注意事項・外部メンテナンス目安】です。
この書面には、オーナーさまご自身に行っていただく「日常のメンテナンス」や注意事項、メンテナンスの目安などについてご説明しています。
無垢材を使用している場合は、木の性質もふまえて床・壁・建具の取り扱いについて。
結露・カビ対策のための、こまめな換気について。
また、水廻りの日常的な掃除箇所や、外壁・ウッドデッキ・植栽・芝のお手入れ方法などの内容が書かれています。
これをお渡しするのは、せっかくのお住まいをずっと大切に住み継いでいっていただきたいからです。
例えば、無垢材のメンテナンスひとつ挙げてみても、年1回、液体ワックスを塗り重ねていくことで、ミルフィーユのように床表面を保護してくれてキズや変色に強くなっていきます。
さらには、手間をかければかけるほど暮らしに馴染んでいき、経年変化による深い味わいも出てきます。
しかし、無垢材をメンテナンスしないままでいると、どんどん劣化していってしまいます。
忙しい現代では、つい住まいに“手間”をかけることを忘れがちになってしまいますが、時折「取扱注意事項・外部メンテナンス目安」を見返すことで、手間をかけてあげることを思い出していただけると嬉しいなと思います。
お引き渡しより、1ヶ月・6ヶ月・1年・2年・5年・10年という期間で、定期点検も実施させていただいております。
定期点検時に、10年を目安におすすめしている外壁塗装の塗替え、コーキングの打替えなどのお声がけもしております。
家も私たちの身体と同じです。
「今は大丈夫」ではなく、こまめに健康状態をチェックし、日ごろからメンテナンスしておくことで、永く住み継いでいくことができます。
これからも、ご家族の“未来の暮らしにも寄り添える家づくり”をしていきたいと考えています。
こんにちは、ディレクトです。
「世界の名建築」は、建築の知識がある人もない人でも、多くの人を引き付ける不思議な魅力があります。
このような素晴らしい建築と出会うと、深い感銘を受け、自分の設計や考え方も影響を与えられることも少なくありません。
今回ご紹介する【バルセロナ・パビリオン】もその一つです。
バルセロナ・パビリオンは、博覧会のための施設として、1929 年に建築家ミース・ファン・デル・ローエによって設計された施設です。
ミース・ファン・デル・ローエは、モダニズム建築の三大巨匠の一人と言われるドイツ人建築家です。
この建築のすばらしい点は、シンプルな直線の配置の中に込められた「魅力ある空間構成」です。
パビリオンの主要部分は、水平に長く伸びる薄い屋根を「8本の十字形断面の鉄柱」が支える構造で、そこから独立して「石」や「ガラス」の壁が自由に配置されることで、内部・外部の境を意識させない流動的な空間を作っています。
この建物で印象的に使われているのが、オニキス・緑色テニアン大理石・トラバーチンといった高価な石材。
「トラバーチンの基壇(建物を支える石や土の壇)」をのぼると、目の前に美しい水面が広がります。
中心付近にある赤い「オニキスの壁」は、建物内で最も特徴的で目を惹きます。
また、奥のガラスの先には三方が「テニアン大理石の壁」に囲まれた水面があり、彫刻家ゲオルク・コルベによる裸婦像が置かれています。
極限まで無駄をなくし、細部までこだわった空間には、柔らかな光や風が呼び込まれる居心地の良さがあります。
この建物と出会い、それからの自分の設計にとても影響をもたらしたことは言うまでもありません。
*全ての画像引用元:miesbcn.com/the-pavilion/
ディレクトの施工事例はこちらより▼
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