こんにちは、ディレクトです。
先日、三角形をつないだユニークな形の店舗併用住宅の内見会を開催しました。
手前が店舗(美容室)、奥が住居になっています。
正面から見るとシンプルな四角いデザインのように見えますが、角度を変えてみると全く印象が変わります。
ふたつの大小の三角柱を、廊下でつないだ造りになっています。
住宅設計では、1つの四角形を基本に作られることが多いのですが、ディレクトでは、それにとらわれずユニークな形の家を設計することもあります。
もちろん、そうするのには理由があり、土地の形や周辺環境、お客さまのご希望を汲み取った上で、考え導き出される形だということです。
こちらの「H House」は、三角形の敷地を上手く生かして、大小の箱を重ね合わせた造りにしています。
採光面が南向きにあり、どの部屋にも光をしっかりと取り込んでくれます。
住宅を建てる時は四角い土地が根強く人気ですが、「H House」のような変形地でも、その土地の特徴を生かした設計をすれば、このように魅力的な家を建てることができます。
むしろ、変形地は四角い土地に比べてコストを抑えられるので、その分のご予算を建物にかけることができます。
理想とする空間、自分が暮らしたい家を建てる方が、これからの新しい生活にとってよりよいのではないか、と思うのです。
以前にもご紹介した海の見える「S House」も、幹線道路沿いの三角形の半端な土地を生かした設計になっています。
箱を組み合わせたような造りにして、家の中のさまざまな場所から日本海の絶景を眺められるようにデザインしました。
時間によって移り変わる景色や、海風を感じる心地よさ。
自然を取り込むデザインは、この土地でなければ実現しなかったかもしれません。
このようなユニークな形の家をお造りできるのは、私たちの設計を形にしてくれる職人さん達の協力があってこそと、いつも感謝しています。
変形の建物の施工は、「大工泣かせ」と言われるくらい大変で、高い技術が必要とされます。
それでも、お施主さまの理想の暮らしを叶えるために、いつも柔軟な発想で住宅設計をしたいと思っています。
こんにちは、ディレクトです。
昔から、日本の家づくりでは「木」が使われてきました。
木材で仕上げられた空間は、ほっと心が和む温かみを感じられます。
住宅で使われる「木」には、いろいろな種類があります。
種類によって色や木目などに特徴があるので、住宅で使用したいというお客さまには、どのような雰囲気の家にしたいかを伺ってご提案しています。
ディレクトで使う木材の代表的なものは、「ナラ(オーク)」と「ウォールナット」。
「ナラ」は、節が少なく明るい色味が特徴で、親しみやすい雰囲気やナチュラルな印象の空間に仕上げたい方におすすめしています。
「ウォールナット」は、高級家具材としても多く使用され、深い色が特徴の木材。
重厚感のある雰囲気を演出できるので、シックで落ち着いた印象に仕上げたい方に向いています。
家の内装で最も木材を用いるところと言えば、「床」です。
室内でも面積が大きい床は、どんな木材を使うかで空間の印象も大きく変わります。
ですから、バランスが大事。
天井や家具にも木を使うならば、同系統の木材でまとめることをご提案しています。
1つの建物でいろんな木種を取り入れてしまうと、せっかくの木の良さが失われてバランスが悪くなってしまいます。
木材は他の異素材とも相性が良いので、アクセントで使ってみるのもおすすめです。
玄関扉を造作の木製扉にすれば、重厚感のあるファサードになります。
木の張り方をアレンジすれば、空間のアクセントになります。
木の温かさは、素材感だけでなく手触りからも伝わってきます。
経年による味わいの変化を楽しめるのも、住宅で木材を使う面白さです。
こんにちは、ディレクトです。
住宅で使われる建築素材には、様々なものがあります。
その種類は、メーカーの努力もあり多種多様。
それらを、どのように組み合わせてデザインしようかと考えるだけでワクワクしてきます。
同じ素材でまとめれば、統一感のある空間になりますが、異素材を組み合わせて、質感の違いを楽しんでみるのも面白いのではないでしょうか。
異素材の組み合わせ方次第では、個性的な空間に仕上げることもできます。
外壁材で質感の違いを楽しむならば、「吹き付け塗装×ガルバリウム鋼板」という組み合わせ方。
吹き付け塗装の特徴は、仕上がりがキレイなこと。
複雑な模様や立体感を出すことができて、建物正面の目につく場所に使うことが多いかもしれません。
ガルバリウム鋼板は、金属ならではの重厚な存在感があり、全体に使うと重くなりがちですが、一部分に組み合わせればスタイリッシュな印象に仕上がります。
また、汚れが付きにくいというメリットもあります。
LDKで異素材の組み合わせを楽しむならば、「木材×モルタルorタイルorステンレス」。
自然素材の中に、無機質な素材を取り入れることでスタイリッシュな存在感が浮き立ち、個性的なインテリアコーディネートが仕上がります。
例えば、床を木材にして、キッチンの腰壁にモルタルやタイルを用いたり、ステンレスキッチンを採用したり。
温かさ×クールさの相反する印象が、それぞれの特徴を上手く引き立たせてくれます。
他にもまだまだユニークな組み合わせはたくさんあります。
みなさんは、どんな異素材の組み合わせを楽しまれたいでしょうか?
▼お問い合わせ
www.direct-co.com/contact/
こんにちは、ディレクトです。
設計士や建築家と言われる人々の多くは、建築物を設計するだけでなく、他の人が造った建物を見て歩くことも好きです。
世界には、数多くの建物が存在しますが、心の琴線に触れる建物に出会った時は、言葉にできない感動を覚えます。
それが、自分の設計や考え方に良い影響を与えることも少なくありません。
今日は、ディレクトの設計士が魅了された建築物についてご紹介したいと思います。
(引用元 www.kanazawa-museum.jp/daisetz/)
【鈴木大拙館】
鈴木大拙館は、金沢にある仏教哲学者・鈴木大拙の考えや即席を伝える美術館です。
小立野台地から続く斜面緑地を背景にした敷地に建てられています。
素晴らしいのは、建築単体の美しさではなく、ランドスケープを建築一部としてうまく取り入れ、鈴木大拙の世界感を空間で体現している点。
変化する自然を「空間の表情」としてデザインして、飽きのこない空間提案をしています。
住宅設計をする上でも、鈴木大拙館のように、室内インテリアだけではなく屋外空間までもデザインするように常に意識しています。
例えば、眺望が良い敷地であれば大きな開口を計画したり、密集地であればプライバシー性を考えた外から見えない中庭を作るなど。
いかに「その土地の良い点を最大限に生かした計画」が提案できるかを心がけています。
一生に一度の新築住宅を建てるのですから、唯一無二の家づくりをご提案したいですし、その土地だからできることを大切にしたいと思っています。
▼お問い合わせ www.direct-co.com/contact/
こんにちは、ディレクトです。
今年は、記録的な大雪が北陸を襲い一時はどうなることかと思いました。
元々快晴日数の少ない北陸ですが、時々顔を見せる爽やかな青空が、私たちの心まで晴れ晴れとした気分にさせてくれます。
晴れる日が少ない分、北陸に住む人たちは、太陽の光の有難さや心地よさを敏感に感じ取り、大切にしているような気がします。
家づくりにおいて、私たちは、この「光」とのつながりを感じられる空間設計を大切にしています。
日中は、室内に豊かな自然光を取り込み、明るく心地よい雰囲気を作り出します。
床から天井までの大きな窓であれば、1日を通して生活に十分な光を取り入れることができます。
光は、室内を明るくするだけでなく、床や壁に陰影を映し出します。
季節や時間によって変化しながら、空間に豊かな表情を添えてくれます。
それを楽しむ心は、日本人らしい美的感覚かもしれません。
夜は、「照明の光」で心豊かな暮らしを演出します。
例えば、リビングの照明には、ダウンライトの柔らかい光を選びます。
光源はあえて壁向きに設置して、明暗のある落ち着いた雰囲気を演出します。
他にも、階段下に照明を設置して影が落ちるようにしたり、シンボルツリーには下からアッパーライトを当てて立体的に見せる視覚効果を演出したり。
時には、店舗設計ならではの照明手法も用いて、陰影を楽しむ居心地の良い空間をお造りしています。
普段はあまり意識していないかもしれませんが、暮らしの中の様々な光と影を楽しんでみてはいかがでしょうか。