COLUMN

引き算のデザイン

こんにちは、石川・福井の建築事務所ディレクトです。

人生で一番高い買い物とも言われる家づくり。
シンプル、高級感、スタイリッシュなど
理想のイメージはあるものの、希望を出し始めたら
「アレも欲しい」、「コレも設置したい」など
つい欲張ってしまう人も多いのではないでしょうか。

しかし、その希望をプラスすればするほど、
ごちゃごちゃしたデザインや、
落ち着きのない空間になっていってしまいます。

以前にコラム「神は細部(ディテール)に宿る」でもご紹介した
近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエは、
less is more(少ないことはより豊かなこと)」という言葉も残しています。

構成要素をプラスしていくのではなく、
より無駄を省き、減らすことで生まれるシンプルなデザインが
豊かさを生む。

ディレクトの住宅デザインにおいても、引き算のデザインが
長く心地よく暮らせる空間を創ると考えます。

具体的な例で言うと、「見切り」のデザインや建具の納め方。
見切りとは、仕事の終わりともう1つの仕事の終わりの境目の建材のことですが、
水廻りや廊下の床の見切りには、幅の細いステンレスの物を使用しています。

出入口のドアは、枠をなくして天井までのハイドアに。
サッシや幅木(はばき)や玄関の框(かまち)も、
機能性を残しつつ極力小さく細く仕上げることで、
ボテッと重く見えがちな部分を、スッキリと見せています。

また、線だけでなく、色も引き算
アクセントクロスや設備で空間に色を追加せず、
モノトーンを中心に、2~3色でまとめてシンプルに仕上げます。
空間がスッキリしていると、お気に入りの植物や家具も引き立ちます。

less is more
線を細く、形や色の無駄を省くことで、
飽きがこず、美しく居心地のよい空間をご提案いたします。

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