シンメトリーの美しい家【S HOUSE】
こんにちは、ディレクトです。
今日は、石川県野々市市に住宅と事務所を2棟並びで新築した「S house」をご紹介します。
外観は、ほぼ同じデザインが並ぶ美しいシンメトリーのファサードに興味が掻き立てられます。
木調サイディングがアクセントとして引き立つように、その他の部分はブラックのガルバリウム鋼板で仕上げました。
向かって右側が住居、左がガレージと事務所です。
「旗竿地(はたざおち)」という特殊な土地の形状を生かした設計で、お客さま用の駐車スペースも十分に確保できています。
*旗竿地:細い路地の先の奥まった場所にある土地(上空から見ると形状が旗竿に見える)
事務所棟の1階は、車庫・作業場専用に広さを確保し、2階は大理石調の床材や洗練された家具で統一した、事務所とは思えない高級感溢れる空間です。
開放感のある大開口の外に見える植栽のグリーンが、モノトーンのインテリアにとてもよく映え、彩りを添えてくれています。
事務所には、いつでもスッキリした気持ちで仕事に向き合えるように、シャワー室も完備しています。
住居棟のデザインは、1階はシンプルに、2階はガラリと雰囲気を変えて「和」テイストでまとめました。
1階のLDKは、ホワイトとナラ材の柔らかな色味でまとめ、パントリーや洗面室へと回遊できる面白い間取りになっています。
2階は、床にアンティーク調のクリ材を使用して落ち着いた雰囲気の空間に。
天井仕上げ材にも和風な素材を選びました。
建具も障子テイストの建具を造作することで、和の雰囲気を後押ししてくれています。
夜は、色味の違う照明を使った演出が、面白味のあるファサードを作り出し、ラグジュアリー感をさらに際立たせます。
外観はほぼ同じなのに、インテリアや照明、コーディネートのテイストが全く異なるS houseの2つの空間。
事務所と住居で求められているテーマを明確にすることで、オーナー様のご要望を実現する建築が完成しました。